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VSA-LX55 MCACC解析編

さて、いよいよMCACCで測定/補正したデータを検証して
みましょう。

測定したデータはプロジェクターの画面に表示させて確認
する事も、もちろん出来ますが、パソコン上でも確認が容易
に出来ます。

というより、むしろPC上で確認した方が見やすいです。

ここで便利なのはネットワーク機能。

LX55をネットワークにつなぐ事で、PCと情報のやりとりが出来ます。

具体的には、次のモノを用意しました。

・バッファロー ポータブルWi Fi
 Dwrpg_m1


 コレは以前から使用しているモノです。

・同じく バッファロー WLI-TX4-AG300N

  4つの有線LANポート搭載の、ハイビジョンテレビなどの
  デジタル家電やパソコンを、4台まとめて無線LAN化できます。
  特にデジタル家電が集まっているテレビ台への設置に最適。
  4ポートの100M/10MスイッチングHubを内蔵。

Wlitx4ag300n_f


上記の2アイテムを使用し、AVアンプとの接続を行います。

1)まず、LX55背面の有線LAN端子にネットワークケーブルを接続します。

2)次にネットワークケーブルを WLI-TX4-AG300Nに接続し、有線LANを
  無線LANに変換します。

3)WLI-TX4-AG300NとポータブルWi Fi を認証させます。認証は同社お馴染みの
  AOSSボタンで自動的に相互認識します。

4)認証が完了すれば、これでLX55はネットワークに接続出来るようになりました。


**ワタシの環境では無線LAN化しましたが、音質的には有線の方が良い
   のかもしれません。
   


次にPCにAVナビゲータという同梱ソフトをインストールします。


インストールすると、PCの画面に↓のようなランチャーが表示されます。

Mcacc


ランチャーの一番下の「本体の検出」をクリックすると・・・

Mcacc_2


と、検索を開始します(この時、PCがAVアンプと同一のネットワーク上にある
事が必須なので、PCの無線LANはポータブルWiFiと接続しておきます)

で、本体の検出が無事完了すると、

Mcacc_3


画面が表示されます。

これで、AVアンプとPCが無線LANで無事接続出来、お互いの情報の
やりとりが出来るようになりました。

以前はRS-232C端子等を使ったデータのやりとりでしたが、無線LANで
制御出来るようになるとは!

そう、一方的にAVアンプからデータが送られてくるだけでなく、
PCの方からAVアンプの制御、データの書き換え等が出来る
のです。

たまたま今回は別の階に設置したPCと接続させたので、余計に
興奮してしまいました^^

というわけで、MCACCの実行も階下のPCからコマンドを送り
実行させる事が出来ます。

Mcacc_4


結果は以下のようになりました。

まずは各グラフの説明より

-----------------------------

・Reverbグラフ

  Advanced MCACCで測定した残響特性を周波数/レベル/時間という
  3軸のグラフで表示したもの。


  (補正前の残響特性グラフ)Before表示

   視聴環境の残響特性を表示します。基本的なグラフの見方として、
   残響がある場合は特定の帯域の音響パワーが徐々に累積されて
   グラフが右上がりとなります。
   それに対し、残響がない場合はフラットに近い特性となります。
   スピーカーの配置位置や吸音材等の効果を見るツールとしても
   有効です。

  (補正後の残響特性グラフ)After表示

   EQ補正後における残響特性を表示します。
   各帯域がEQ補正された時間位置(デフォルトでは30ー50ms)で
   揃い、直接音補正の効果が確認出来ます。
   「EQタイプ:Symmetry」で補正した場合はL/Rペアを一組として
   EQ補正しているため、補正後の残響特性もL/Rペアで一組
   として表示されます。

-----------------------------
 
  では、このReverbグラフの測定結果をみてみましょう。

Reverbグラフ(補正前)フロントチャンネル

Ws000042


  赤(63Hz)、オレンジ(125Hz)・・・・・紫(16kHz)と周波数を表すようです。

  残響がある場合は上記説明文のように右肩上がりになるようですが、
  測定の結果、今の環境は残響音のない(=フラット)な状態のようです。

Reverbグラフ(補正後)フロントチャンネル

Ws000034


  低域の周波数帯を中心に補正をかけている事が読み取れます。

同様に、

Reverbグラフ(補正前)センターチャンネル

Ws000035

Reverbグラフ(補正後)センターチャンネル

Ws000036


  センターは低域及び高域の周波数帯を補正しているようですね。


更に、


Reverbグラフ(補正前)サラウンド・チャンネル

Ws000037


Reverbグラフ(補正後)サラウンド・チャンネル

Ws000038

  と、なりました。

  フロント・チャンネルと同様に低域の周波数帯を中心に補正している
  ようです。

次に、群遅延(Group Delayグラフ)の説明です。

-----------------------------

  Group Delayグラフ
 
  スピーカーの群遅延特性をグラフ表示します。

  本アプリケーションでは各スピーカーにおける
  各帯域のタイミングのズレ(群遅延特性)を3D
  表示します。


  (補正前の群遅延特性グラフ)Before表示

   マルチウェイスピーカーの場合、高域に比べて低域の特性が
   遅れている事がわかります。
   また、マルチチャンネル環境でスピーカーの構成がバラバラな
   場合、各スピーカーごとに群遅延特性が異なっている事が確認
   できます。


  (補正前の群遅延特性グラフ)After表示

   フルバンド・フェイズコントロールの補正効果により、全ての
   スピーカーで全帯域の群遅延特性が揃った事が確認できます。

-----------------------------

  では、このGroup Delayグラフの結果をみてみましょう。


Group Delayグラフ(補正前)

Ws000039

Group Delayグラフ(補正後)

Ws000040


   全帯域の群遅延特性を補正前(-0.24msec~+0.9msec)から
   補正後(+0.52~+0.9msec)と補正しているようです。


最後に今回測定したパラメーターですが、

このようになりました。


Ws000041

・スピーカーセッティングでは、なぜかセンタースピーカー
 のみSMALL判定となっています。


・チャンネルレベルもスピーカー毎に微妙に補正をかけて
 いるようです。

・スピーカー・ディスタンス(距離)はフロント(左)が2.26m、
 フロント(右)2.25mとほぼ等距離。
 他スピーカーの距離もなかなか良いようで安心しました^^

・Standing Wave Control は視聴環境で発生している定在波
 制御の事で、壁・天井・床等からの反射による影響をなくす
 ようにフィルターをかけて補正しているようですね。

それにしても、たくさん書きました(笑)

ネットで検索しても意外に測定結果等をレビューされて
いる方がいないようなので、頑張って書いてみました。

自分の環境がこうやってデータ化されるのは、なかなか
面白い体験でした。

PCと簡単に接続して結果を確認出来るのにもビックリです。


少し残念な事に、この測定ソフト、説明があまり十分では
ありません。

HELP画面で用語解説や測定結果の意味等がサラっと触れられて
いるだけです。

せっかくの看板機能なのですから、もう少し詳しく解説して
くれればありがたいですね。


パイオニアさんのホームページでもっと詳しく解説されたら
良いなぁ~と思いました。


もしかしたら、測定結果の考察等、勘違いしているところが
あるかもしれないので、遠慮なくご指摘下さい!


 

   


  
  


  


  


  


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コメント

Sasaさん、こんにちは。

「MCACC解析」ムズイですね…
でも、読ませて頂くと
かなり勉強になりますぅ!
プロジェクターでなく
PCで確認出来るの良いですね!

でも、当然PC系はWinだけなんですよね。
軒並み家電の無線化、凄いですね!
全く着いて行けません、自分…

どうです?VSA-LX55の実力は?
やっぱ、最新のチップ系は凄いですぅ?
前機種とかなり違います?
ホント、羨ましい!

投稿: uos | 2011/08/18 17:29

uosさん、こんにちは。

>「MCACC解析」ムズイですね…

せっかくの目玉機能なのに、説明が
淡白なんですよね^^;

HELPを読みながらなんとか理解しようと
しています。

PCで確認出来るのは非常に便利ですー


>VSA-LX55の実力

詳しくはまた書きますね~

投稿: Sasa | 2011/08/18 18:18

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