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The Five Star Stories(ファイブスター物語)

The Five Star Stories(ファイブスター物語)、
作者:永野 護(ながの まもる)以下FSS


本棚にコミックス全巻(12巻)と副読本を並べて置いて
いたら、どうやら息子は勝手に読んでいるようです^^;

まったく、こういう事には良く気が付きます。
油断がなりません(笑)


ご存知無い方に説明すると、FSSは、もともとTVアニメ
「機動戦士Zガンダム」の前番組である「重戦機エルガイム」
が元ネタになっています。

エルガイム自体、ガンダムの監督として有名な富野監督が
監督をつとめた作品。

富野監督はロボットアニメ、エルガイムのメカデザイナー
として、実績がほとんどなく、無名に近い永野氏を起用します。

メカデザインは決まったものの、アニメでもうひとつ重要な
キャラクターデザイナーは未決定のまま。

張り切ってメカデザインを進める永野氏に、富野監督が
何気なく、

 「おまえ(=永野氏)に、キャラデザが出来ればなぁ」と
話しかけたそうです。

 その時、永野氏曰く、

 「出来ますよぉ~」

と監督にキャラクターのデザインを見せます。

コレを気に入った富野監督、若手の永野氏にメカデザインと
キャラクターデザインという、ロボットアニメの人気のキモ
ともいえる両パートをまかせます。

これは当時、すごく話題になりました。

永野氏のそれまでにないメカデザイン、キャラデザインは
新鮮で大きな人気を博しますが、アニメ自体の出来の
方は正直微妙・・・

大きな理由の一つに、次番組「機動戦士Zガンダム」の
スタートが決まっていたからだと思います。

「Zガンダム」ほど、大きな期待を受けて始まったアニメは
それまでに存在しませんし、恐らく今後も出てこない
でしょう。

今でこそ、たくさんのガンダム物はありますが、Zガンダム
こそは正真正銘、あのガンダムの続編だったからです。

エルガイムのオンエア途中(おそらく、かなり初期の段階)
から次番組がガンダムの続編、しかも監督は当然ながら
富野氏という事で、おそらくエルガイムの方には、なかなか
注力出来なかったんでしょうね。

そんなわけで、エルガイムの方は、富野監督の名義では
あるけれども、実際は若手のスタッフが切り廻していた
ようですね。

そういう状況だったので、永野氏はデザインの中に
「お遊び」を色々といれていきます。

いわゆる「裏設定」なのですが、インターネットなんか
ない当時、雑誌のイラストやインタビュー等で、
その「裏設定」がポツポツと公開され、マニアはそれに
飛びついていきます。


永野氏の一番のアイディアといえるのは、ヘビーメタル
と呼称されるロボットと、その操縦者である「騎士」
との間に、「ファティマ」と呼ばれるヒト型のコンピューター
を持ってきた事でしょう。


騎士は一人ではロボットの性能を100%引き出せません。
ファティマと呼ばれるヒト型コンピューターとペアになる事で
初めて100%の性能を発揮出来ます。

・・・んで、このヒト型ってのが、「女性型」なんですね(笑)

騎士とファティマの組合せは、さながらヒーローと
ヒロイン。

美しい女性型コンピューター「ファティマ」を登場させる
事により、お話は広がっていきます。

とはいえ、この時点ではあくまで「裏設定」。

限定的に公開されたものでした。

ところが、この設定がマニア層にものすごくウケていく
わけです。

そんなわけで、永野氏はどんどん(裏)設定を考えていき、
更にはエルガイム本編へのストーリーにも介入して
いったようです。


忙しい富野氏は、そのへんを黙認?したようですね。

結局、番組終了後には、富野氏は永野氏に対して
「(エルガイムは裏設定等も含めて)おまえに、やる!」
というニュアンスの事を言ったようです。

番組終了後、続くZガンダムで富野氏は永野氏に
デザイン全般を統括するデザイン・ワークスという
パートを与えます。

ガンダムといえば、キャラデザ=安彦氏、メカデザ=大河原氏
という2大看板があったので、あえて別のポストをつくった
のかもしれませんね。


Zガンダム、ダブルゼータと期待されたガンダム物ですが、
あまり芳しい結果は残せません。

永野氏もダブルゼータでは、スポンサー受けが悪く
お役御免だったようですね。


そんな中、永野氏はエルガイムで考えたお話を再構築
していきます。

そして、満を持してFSSとして作品を発表。

騎士とファティマ、モーターヘッドと呼ばれるロボットが
五つの星団で繰りなす物語です。

星団には様々な国家や、国家ごとに異なるモーターヘッド
(ロボット)、騎士、ファティマが登場します。

まぁ通常のマンガと違うのは、一番最初にお話全体の
年表が公開されたこと。


つまり、連載開始時に、このお話は、こうなってこうなり
ますよ、という事を予め発表しちゃってます。

主要キャラがいつ死んだとか、先にバレてるわけ
ですね^^;


んで、マンガとしては、どうお話が進むかというと・・・

これがもぅ作者が描きたい場面や舞台、エピソードを順番
(時間順)に関係なく描いちゃってます。

コミックスも、時代があっちにとんだり、こっちにとんだりと
読者は作者に振り回されっぱなし^^;


また、本編とは別に、画集や副読本が発行されている
のですが、それらの本には本編ではまだ描かれていない
設定や人物が公開される事が多々あります。

そんなわけで、最新の設定や情報を知りたいファンは
本編以外にも、たくさんの副読本を買わなきゃなんない
という羽目になっちゃいます(爆)


ホント、ある意味商売上手ですわ~

一番高い画集なんて、7500円もしましたから^^;

とはいえ、ファンは買っちゃうんですよね~

連載の方は、ずーっと休載中。

当分、再開の見通しはなさそうですね。


まぁ、こうなったら、どこまでもついて行くつもり
ではありますが・・・・

本編(コミックス 現在12巻まで)

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本編(コミックス、リブート版)

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 この改訂版は、さすがに手を出してませんw

画集

 ナイトフラッグス

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  画集の中でも、これが一番高価でした(7500円!)


TVアニメ:重戦機エルガイム(後期オープニンング)

後半は主人公メカがマーク2に交代します。

オープニング前半(開始21秒後あたり)新主人公メカの
顔のアップで、額の部分に「ファティマ」と呼ばれる
女性型コンピューターのシルエットがチラっと見えます。

もちろん、TV本編では一切、この話題(ファティマ)
出て来ません。

当時、裏設定を知って、それをオープニング映像で
確認し、驚きました~

  

 

 

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コメント

Sasaさん、おはようございます。

このガンダム系列、マニアックですねぇ。
自分はこの作品、名前だけしか
覚えてませんが、こう言う風に教えてもらえると
深いっすぅ!

投稿: uos | 2012/05/13 05:33

uosさん、こんにちは。

好きな小説や漫画でも、なかなか
続刊が刊行されないモノが多い
ですね。

このシリーズ、模型(ガレージキット)等
の立体物もたくさんリリースされています。

ホント、ファンはひたすらついて行く
だけです~(笑)

投稿: Sasa | 2012/05/14 07:59

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